アルセロールミタル、鉄鋼需要予測を引き下げ、利益予想を上回る
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アルセロールミタル、鉄鋼需要予測を引き下げ、利益予想を上回る

Jun 15, 2023

2018年5月22日、ベルギー・ゲントのアルセロール・ミタル製鉄所でプレス機を通過する真っ赤に熱した鋼板。ロイター/イブ・ハーマン/ファイル写真

[ブリュッセル 27日 ロイター] - 世界第2位の鉄鋼メーカー、アルセロールミタルは木曜日、予想を上回る第2・四半期利益を発表したことを受け、今年の鉄鋼出荷予想を下方修正した。

同グループは、中国を除く世界の鉄鋼需要は今年、米国の金利上昇と欧州の建設活動の低迷により、従来予想の2─3%の範囲から1─2%増加すると予想されていると述べた。

アルセロールミタルのアディティア・ミタル最高経営責任者(CEO)は声明で、「市場環境の改善と最近の戦略的買収の好影響を反映して、当社は上半期に好調な財務内容を発表した」と述べた。

アルセロールミタルの株価は中央ヨーロッパ時間午前9時43分(日本時間午後7時43分)時点で1.93%上昇し26.14ユーロとなった。

「アルセロールミタルは、主に米国、欧州、ブラジルの市況の軟化を理由に、世界の鉄鋼消費の予想を+2%~+3%から+1%~+2%に引き下げたが、これはすでに会計年度にかなり反映されているようだ」 EBITDAコンセンサスは77億ドルで、これは2023年下半期に前四半期比で25%減少することを意味している」とINGアナリストのStijn Demeester氏はメモで述べた。

ルクセンブルクに本拠を置く同社は、第2四半期の中核利益が26億ドルと、前年同期の半分となり、企業調査の平均予想である25億ドルをわずかに上回ったと報告した。

アルセロールミタルのジェヌイノ・クリスティーノ最高財務責任者(CFO)は記者団に対し、「2023年の当社の中核市場における相対的な鉄鋼消費については、引き続き比較的楽観的な見方をしている」と語った。 同氏は、今後は多くの課題があり、年内は不確実性が残ると述べた。

アルセロールミタルは、鉄鉱石の生産量、出荷量の減少、輸送コストの上昇の影響を受けて採掘業績が低迷したと報告した。 中核市場では在庫が依然として少ないと述べた。

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